
医科で呼ぶ予防とは、病気が発症しないようまた発症しても軽くて済むように事前に処置・治療することです。例えば、毎年寒くなる前、インフルエンザ風邪がひどくならないように予防接種を受けますね。稀にアレルギーなどの副作用でかえって調子が悪く事があるよですが、大多数の方は予防接種の恩恵で大事には至らずに何とか冬を越すことができます。
歯科では、虫歯にならないようにフッ素を塗布したり、歯槽膿漏にならないように毎日欠かさず歯ブラシをしますね。これは立派な予防処置だと思います。当院でもフッ素や歯ブラシ指導は徹底的に行いますが、もう一つ大切なことがあります。大半の方は何らかの形で歯科医院に通院し1本は、なにか詰め物をされていると思います。しかしこの詰め物がしっかり詰まっていればよいのですが、短い期間でその詰め物の隙間からばい菌が侵入して見えないところで虫歯が再発したり、そのばい菌が歯と歯肉の溝に深く入り込んで歯槽膿漏がひどく進行してしまった例を数多く見てきました。時間をかけて治療したのにこれでは困ってしまいます。それと使用する金属にも問題があります。色の問題は別として、硬すぎて歯とのなじみがいまひとつで、どうしても欠けたりします。健康保険では、2年の保証期間が認められています。
2年の保証期間で満足されますか?私は、一度手掛けた歯は、暫く手を加えなくても十分に使えるように治療することが、患者さんにも私自身にも最も有益なことだと考えています。ですから、機械的に歯を削って型を採り、次に金属を入れるといった通り一遍な治療に加えて、歯の神経の状態、歯肉の状態、隣同士の歯、噛み合せの関係など総合的に治療する方針です。ですから、歯を残すため、また噛み合わせを健康な状態に保つために、健康保険では認められていない治療法もオプションとしてご提案する事もあります
再治療を予防する治療、可能な限り実践していきたいと考えています。また当ホームページをご覧の皆様(同業者を含めた)にも歯科医療の特殊性をご理解いただき、ご自分のライフスタイルに合った治療をお受け下さるようお願いいたします。
西暦2000年3月